【対談者】

伊波匡彦(いは まさひこ)

株式会社サウスプロダクト代表取締役社長

1964年、那覇市生まれ。89年に琉球大学大学院農学研究科修士課程修了。トロピカルテクノセンター等を経て03年にサウスプロダクト創業。同年に九州大学大学院薬学研究院創薬化学学位(博士)取得。

 

長嶺竹明(ながみね たけあき)

医学博士(前・群馬大学大学院保健学研究科教授)1949年、那覇市生まれ。76年に群馬大学医学部を卒業し、同学部第一内科に入局。保健学科教授を経て11年に同大学院保健学研究科教授に就任。この3月に退官し、4月からは沖縄で治療・研究に携わる。

 

 

 

沖縄の人はフコイダンの吸収率が高い?

 

伊波 :ガン患者さんやその家族の方から「フコイダンがほしい」という問い合わせを当社でもいただいています。オキナワモズクは沖縄の大切な産業ですし、生産者も含めて産業構造が完成しています。この大切な生物資源を守っていくためにも、きちんとデータを蓄積していくことは非常に重要なことだと感じています。そういう意味では、長嶺先生のようにアカデミックな研究者は重要は存在だと思いますよ。

 

長嶺 :私はこれまでずっと大学の研究室にいましたので、患者さんの臨床データを取ることができませんでした。大事なのは単に効果があるのかないのかではなく、ちゃんと臨床試験をして経済的に観察をすることです。フコイダンはなんにでも効くというわけではないと思うので、どのガンにどのように効くのかということを医学的データで明らかにすると。

フコイダンは様々なガンにも使用されており「細胞のアポトーシス(自然死)を誘導します」などの論文も発表されています。しかしガン細胞を直接殺す作用というのは、細胞レベルではありますが人体のガンに対する作用は弱いと思います。あくまでガンの進行や再発を少しでも遅くするなどの効果が期待できるという事です。この3月には大学も退官しましたので、今後は沖縄に戻って試行錯誤を繰り返しながらエビデンス(医学的根拠)を確立したいと考えています。

オキナワモズクは構造が単純なので、吸収率が他のフコイダンに比べて高いはずです。実際に患者さんに投与して、尿中フコイダン濃度を測定することで吸収率を確認する事が大切になってきますね。昨年12月に私が発表した論文では、フコイダンが経口投与でも吸収されること、また吸収された後は腸管や肝臓にある免疫細胞に取り込まれていくことが証明されています

 

伊波 :2011年に行った研究で沖縄48名、群馬39名のボランティアでフコイダンの吸収試験を実施したところ、沖縄の人の方が吸収率が高いことが明らかになりました。現在、県内外で1000名を目標に吸収試験を行っています。

 

長嶺 :やはり普段からモズクを摂取しているということが関係しているのかもしれません。おもしろいですよね。あと、沖縄は他府県と比較して胃がんが少ないことが知られています。フコイダンには胃がんの原因とされるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)を減少させるというしっかりした論文もありますので、もしかしたらモズクの摂取と関係しているかもしれません。それについても疫学的に研究していきたいと思っています。

 

③に続く

 

【最大50%OFF|沖縄もずくと天然フルボ酸を使用した唯一のフコイダン】