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「この頃少し太ったみたい。何か痩せる食べ物はないかしら」という年代を超えた女性達の会話を、近頃よく耳にします。好きな食べ物が何時でも食べられる飽食の時代を迎え、美味しいものを腹一杯食べたから下腹や太腿に厚みを感じるようになったというのに、その上さらに何かを食べて痩せようと考える魂胆がさもしいといったらお叱りを受けるでしょうか。

そういう私にも恥ずかしい前科があり、人様にも偉そうなことが言えた義理ではないのです。10年ぐらい前の還暦前後は、身長170㎝に対し、体重は90㎏近くになっていました。それでも肥満は家系と自分に言い訳をしながら、結構健康気取りでいたような気がします。

しかし、神様は私の言い訳を許してはくださいませんでした。今からちょうど4年前の66歳の時、念のためと受診した健康診断で、手遅れ寸前の直腸がんが見つかってしまいました。冷静に考えれば、暴飲暴食を繰り返し体重オーバーになっているのに、生活習慣の誤りに気付かなかったのが不思議でした。それと言うのも人間は弱いもので、常に自己弁護や防衛本能が働いて、善意の忠告にも何時も言い訳ばかりしていたような気がします。

幸いに死の一歩手前でふみとどまることができたことに感謝して、「健康とは何か」について知識を拾い集め、それを実践して知恵にすることに思い至りましたので、少しでも皆様の健康づくりにお役に立てれば望外の幸せに存じます。

多分、21世紀の力の源泉は、あらゆる分野で知識や知恵が武器にとって変わる時代と言って間違いないでしょう。

 

石野正聴 (いしのまさとし)1935年8月28日 鹿児島県出身昭和34年 九州大学法学部卒業日本医業経営コンサルタント協会医業経営コンサルタント、食物研究家