慶応義塾大学理工学部の戸嶋一敦教授と高橋大介専任講師らのグループは、海藻などに含まれる粘質成分「フコイダン」が、抗がん作用を持つメカニズムの一端 を解明した。同成分と同じ化学構造を持つ化合物を人工的に合成、がん細胞に与える影響を調べた。化学修飾のパターンを最適にすることで抗がん作用が高まる ことなども分かった。

 

グループは今回、フコイダンの化学構造を低分子化合物として合成し、硫酸基の修飾パターンを制御する技術を開発。同技術を使って硫酸基の修飾パターンが異なる化合物を数種類作り、試験管内でヒトがん細胞に及ぼす効果を検証した。
その結果、最もがん細胞の増殖を抑える硫酸基の修飾パターンを特定できた。同パターンの化合物はがん細胞を96時間で最大半減以下に抑制したが、正常細胞にはほとんど影響を与えなかった。

 

次に、がん細胞の増殖が抑制される過程を解析した。すると、「カスパーゼ8」という分子経路を通じ「アポトーシス」という細胞死が起きていることが判明し た。戸嶋教授は「同化合物は、アポトーシスの引き金になるがん細胞表面の受容体を認識するのに最適な化学構造になっているのではないか」と推測している。

【掲載記事はコチラ】 2014年6月30日記事

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