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生活習慣病にならない方法の一つは、肥満にならないことである。

そういう私も暴飲暴食とストレスで標準体重を20キロもオーバーして90キロ近くになった時期があった。もちろん悪戦苦闘しながら幾度となくダイエットを試みたが、リバウンドの繰り返しが4~5年は続いた。

それでも或るとき経営書と間違えて買った、ハーヴィー・ダイアモンドの「ライフスタイル革命」に出会って、4ヵ月後には15キロの減量に成功し、肥満のことはわかったつもりで有頂天になっていた。ところが時既に遅く、暫くして直腸ガンが見つかり、手術によって漸く一命は取り留めてもらったものの、ストーマと友達になることがわかった。

そんな訳で、死に直面したガン体験者として皆さんにアドバイスさせていただいているわけですが、日頃も食べ過ぎて肥満気味の方から、何を食べたら痩せるのと聞かれたことがある。食べ過ぎて太ったというのに、その上何かを食べて痩せようという、まことに欲の深い話しが多い。

ところで、食事に関しては「好き嫌いなく食べる」「1日30品目摂る」「お袋の味」といった言葉は聞かされてきたような気がするが、子どもの頃から特に家庭や学校で、食事と健康についての教育を受けた記憶はない。然しながら、人生で何が大事かというと、何をするにも自分の健康が一番大事なことは疑う余地がない。なのに生活習慣病で病院が溢れかえる今日の状況は、健康に関する知識や教育があまりにもないがしろにされてきた結果のように思えてならない。

その証拠に私たちは、栄養のある美味しいものをバランスよく食べれば、健康であると思っている。然しながら食べたものが美味しい、体にいいと感じるのは身体のどこなのか普段は全く意に介しない。美味しさの基準を脳に任せてしまっていいかどうかも知らされていない。

その上、私たちの身体が60兆個の細胞という小さな生命体からできていることも普段は殆ど忘れている。実は私たちが、今日は身体が疲れている、頭が痛いと感じるときは、私たちの60兆個の細胞に必要な栄養と酸素が十分に行き渡らず、細胞が喘いでいるのだということを感じなければならないのです。私たちが美味しいといって普段手軽に食べている加工食品やジャンクフードが、細胞にとって好ましい食べ物か

どうか、次回このあたりから勉強していくことにしましょう。

石野正聴 (いしのまさとし)1935年8月28日 鹿児島県出身昭和34年 九州大学法学部卒業日本医業経営コンサルタント協会医業経営コンサルタント、食物研究家